クラミジアとは細菌とウィルスの中間に分類されている微生物の事で、あらゆる性行為により感染し、それにより男性では精巣上体炎、尿道炎、女性では卵管炎や腹膜炎、子宮頚管炎を引き起こします。
この状態になってしまうと抗生物質が効きにくくなってしまい、大変な状況に陥ってしまいます。
この感染症は自覚症状(特に女性)を感じない事が多いのも特徴です。
クラミジアの活動している場は細胞の中であり、感染してしまった人の免疫をあまり刺激しないで生きていく事が可能なので抗体が生成しにくく、体に現れる症状もごく僅かなものになります。
これが感染に気付きにくい大きな要因となっています。
その治療薬である効果の高い抗生剤としては、他の細菌にも有効なマクロライド系の抗生物質アジスロマイシンが成分であるジスロマックです。
クラミジアの治療以外でも膀胱炎や尿道炎、前立腺炎などの治療に用いられるキノロン性の抗生物質レボフロキサシンを成分としたクラビットです。
マクロライド系の抗生物質でマイコプラズマや百日咳、グラム陽性菌などにも有効なクラシッドMRがあります。
セフェム系抗生物質が効かないクラミジアやマイコプラズマ、リケッチアに有効なテトラサイクリン系の抗生物質ミノマイシンを成分としたアポミノサイクリンなどがあります。
ただ、これ等の薬はクラミジアに効く薬として人気があるので在庫がない場合が多い上、値段もそれなりに高額なのでジェネリックの抗生剤を使う人も多いです。
その種類としてジスロマックのジェネリック医薬品であるアジーとマキシトロール、クラビットのジェネリック医薬品であるレボクインとフロキシレボ、クラシッド系のジェネリック医薬品であるシンクラー、タリビットのジェネリック医薬品であるタリフロックスなどがあります。